この人の描く絵は、とても【肉体】の重量や湿度、体温や体臭のようなものが伝わってくる。
血肉を供えた存在である、という印象が湧く。
そんな人が浮世絵の話を書いている訳で、
とっても眼福!です。
綺麗な絵、という言葉より、生きた絵、という言い方がしっくり来る、登場人物に生き物の色気がある、そういうマンガって少数派だと思うんですが、間違いなくこの人の描く絵はその少数派の中に入ります。
生々しい、生きてる、だからきつかったり熱かったりと読んでいるだけなのに体感がある。
すっごく好きです。
是非、流し読みでもいいので読んでもらいたい、好きになる人は本当にはまれるマンガ、漫画家さんだと思います。
なにより、このマンガ、国芳一門が登場しますからね。
あの、人の塊で顔作ったり、猫文字書いたりの、あの浮世絵の一門です。
楽しいですよ、うん。
スポンサーサイト